X線チップカウンター複数台運用で棚卸効率化を実現する方法

X線チップカウンターはリール状のテープ内に収められた電子部品を、X線を使って正確に数えることができる装置です。電子部品の棚卸にも有効に活用することができ、人間が手作業で行うよりも大幅な効率化・作業時間短縮を実現できます。また数え間違いなどのヒューマンエラー発生も抑制してくれます。そんなX線チップカウンターは複数台運用することで、さらなる棚卸効率化を実現することが可能です。実施する手順や注意すべきポイントなどをまとめましたので、ぜひご覧になってみてください。

複数台運用の主なメリット

X線チップカウンターの複数台運用によってもたらされるメリットには、処理能力の向上、冗長性確保、スケーラビリティ拡大といった項目が挙げられます。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

処理能力の向上

X線チップカウンターは単体でも棚卸を大きく効率化してくれますが、複数台の運用は処理能力を数倍に引き上げてくれます。例えば、単台で4リール/6秒のStreamlineを3台同時に運用すれば12リールの同時計測が可能に。1営業日で棚卸を完結させることも可能になります。

冗長性確保

X線チップカウンターを複数台運用するというやり方は、仮に1台が故障したとしても、残った機械で棚卸作業を継続することができるということ。1台のみの運用で故障が発生してしまうと、手作業での棚卸に人員を割り当てなければならないという事態を招きますが、複数台運用であれば、人員を本来の業務に配置し続けることが可能。人件費の最適化にも繋がります。

スケーラビリティの拡大

X線チップカウンターの運用台数が増えれば、その分処理能力も増加します。より多くのリールを保管できるスケーラビリティを実現できます。また手間暇の兼ね合いから棚卸は月ごとに行っていたというような現場でも、リアルタイム在庫を常時把握できるようになります。

データ同期・統合の手順

X線チップカウンターを複数台運用するには、それぞれの機器で計測したデータを同期・統合することが不可欠になります。機種にもよりますが、一般的なデータ同期・統合の手順をご紹介しますので、参考にしてみてください。

1.CSV出力標準化

複数のデータを連携させるにあたり、CSV出力標準化は文字化けやデータ崩れを防ぐために不可欠です。X線チップカウンターの複数台運用の場合、それぞれの機器ごとに「C01-品番-数量」といったような機番プレフィックスを付与します。その上でNASなどのデータストレージデバイスへデータが自動転送されるようにスクリプトを設定します。

2. 同期ツール活用

複数のデータを同期させるためには、無料のWebアプリが便利です。そのひとつ、MultCloudは複数のクラウドストレージを1箇所で統合管理でき、クラウド間でデータの転送、同期なども自在。もうひとつFreeFileSync:というソフトは複数のフォルダやドライブの内容を比較し、指定した方向にファイルを同期・バックアップ(ミラーリングや双方向同期など)することができます。

3. マスター集計

CSV型式で保存されたデータは、ExcelマクロやPythonなどを活用し、品番キーを結合します。そうすることで、重複しているデータを排除することができます。その上で倉庫内の入出庫や在庫、作業管理を行うWMS(倉庫管理システム)へAPIインポートすれば、マスターデータが即時反映されます。

4. 高度連携例

X線チップカウンターのなかには、より高度な連携を行う機能を備えたものもあります。例えばTechvalley製のHAWKEYE2000では、リールラベルのQRコードをスキャンし、部品情報を自動入力するQR連携機能を実装。JFE商事エレクトロニクスのiNsight-2000 Plusは同社製のスマートリールラックとのシステム連携により、ラックのサーバー上でリアルタイム更新が行えます。

導入時の注意点

X線チップカウンターの複数台運用には言うまでもなく、事前の確認やシミュレーションが不可欠です。なかでもネットワーク帯域の確保や週次整合チェックは重要項目と言えます。また棚卸を行う規模に応じて、より適した機種を選定することも重要なポイントとなります。

まとめ

以上の通り、X線チップカウンターの複数台運用は、電子部品の棚卸をより効率的に行うことを可能にします。事業規模の拡大などで電子部品の棚卸件数が大きく増大したといった場合には、積極的に検討すべきやり方と言えるでしょう。このページの内容をはじめ、本サイトでご紹介している情報がお役に立てば幸いです。

         
計測対象で選ぶ
X線チップカウンター
おすすめ3選早見表

カウント速度を向上し業務効率化に大きく貢献するおすすめのX線チップカウンターをご紹介します。

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大量の部品を扱い
計測数が多い企業なら
高さがあるリール
計測が必要な企業なら
大型部品の製造
中心の企業なら
企業名/製品名 スピーディーなカウントと
簡単な操作

KnK
HAWKEYE2000
X線チップカウンターHAWKEYE2000

画像引用元:KnK公式(https://knk-kk.jp/product/parts-mgmt/product-52/)

計測部の自動昇降で
高い部品に対応

シンアペックス
XQuik III
XQuik III

画像引用元:シンアペックス公式(https://shinapex.co.jp/news/denshi/product/xquik/xquik-iii/)

17インチ直径の
大きなリールへ対応

アルファエレクトロニクス
Assure
Ⅹ線部品カウンターAssure

画像引用元:アルファエレクトロニクス公式(https://alphacorpjp.com/product/assure/)

精度 99.9% 99%以上 99.9%
カウント速度 6秒+出し入れ2秒 数秒 約10秒
対象
サイズ
最小部品(0402)対応可
リールサイズ:7~15インチ
最小部品(0402)対応可
撮像エリア:400 x 400 mm
リールステージ自動昇降
最小部品(0402)対応可
リールサイズ:~17インチリール
装置
サイズ
900(W) x 1,310(D) x1,940(H) mm 1,000(W) x 1,080(D) x 2,340(H) mm 870(W) x 890(D) x 2,250(H) mm
重量 650kg 1,030kg 360kg
事前登録 リール、部品共に不要 - 不要(セルフティーチング)
操作性初心者でも1時間半程度で習得できる - タッチパネルによる操作で簡単、見やすい