X線チップカウンターは電子部品の在庫管理において重要な役割を担います。このページではX線チップカウンターとデジタル在庫管理における連携方法を紹介・解説しますので、ぜひ参考にしてください。
X線チップカウンターとデジタル在庫管理の連携時のポイントを項目ごとに解説していきますので、業務効率化の参考にしてください。
X線チップカウンターによって計測した部品の数量データは、CSVやExcelなどのデジタルファイル形式で出力することができます。この抽出したデータを在庫管理システムへインポートすることによって、棚卸し結果を自動的に在庫データへ反映できます。CSVやExcelのデータはさまざまなシステムやソリューションと互換性がある型式のデータですので、うまく活用することができるとこれまで手入力などで時間が取られていたような作業を自動化できます。
クラウド型やSaaS型の在庫管理システムを利用することができれば、複数拠点や他のシステムともリアルタイムで在庫情報を共有することができます。カウンターのデータを自動連携するAPIや専用インターフェースを持つシステムもありますので、手作業の転記を省略できます。クラウドシステムの一番の強みは、なんといってもインターネット環境のある場所であれば常に同期して最新の情報を得られる点にあります。複数拠点がある場合や事務方が現場に常駐できないような事業所であったとしてもインターネット上でデータを連携できるので、場所や時間にとらわれず仕事ができるようになります。
大規模な企業においては、ERP(基幹業務システム)や販売管理システムと連携して棚卸しデータを全社の業務データに統合することができ、在庫の一元管理や経営判断の迅速化に貢献します。近年ではさまざまな業務システムをERPという形で一元化する企業も増えていて、業種によって異なるようなシステムとの連携可否が重視されています。基幹システムとして使用しているERPや販売管理システムとうまく連携することができると、全社的な業務効率化につながります。
棚卸し現場においては、バーコードやRFIDを組み合わせた在庫管理システムへのデータ送信を行うことで、入出庫や棚卸しの自動化・効率化を進めることができます。バーコードであればハンディで読み込んで入出力処理をする必要がありますが、RFIDを活用するとハンディでのスキャンも不要になります。一方でコストがかさむという大きなデメリットもありますので、管理すべき在庫のボリュームやかけられるコストなどから総合的に検討しましょう。
X線チップカウンターのデジタル在庫管理連携については、このページで紹介したようにさまざまな選択肢があります。ぜひ自社のニーズを改めて整理し、どのような連携がもっとも効率化に寄与するかをじっくり検討しましょう。
カウント速度を向上し業務効率化に大きく貢献するおすすめのX線チップカウンターをご紹介します。
大量の部品を扱い 計測数が多い企業なら |
高さがあるリールの 計測が必要な企業なら |
大型部品の製造が 中心の企業なら |
|
---|---|---|---|
企業名/製品名 |
スピーディーなカウントと 簡単な操作 KnK HAWKEYE2000 ![]() 画像引用元:KnK公式(https://knk-kk.jp/product/parts-mgmt/product-52/) |
計測部の自動昇降で 高い部品に対応 シンアペックス XQuik III ![]() 画像引用元:シンアペックス公式(https://shinapex.co.jp/news/denshi/product/xquik/xquik-iii/) |
17インチ直径の 大きなリールへ対応 アルファエレクトロニクス Assure ![]() 画像引用元:アルファエレクトロニクス公式(https://alphacorpjp.com/product/assure/) |
精度 | 99.9% | 99%以上 | 99.9% |
カウント速度 | 6秒+出し入れ2秒 | 数秒 | 約10秒 |
対象 サイズ |
最小部品(0402)対応可 リールサイズ:7~15インチ |
最小部品(0402)対応可 撮像エリア:400 x 400 mm (リールステージ自動昇降) |
最小部品(0402)対応可 リールサイズ:~17インチリール |
装置 サイズ |
900(W) x 1,310(D) x1,940(H) mm | 1,000(W) x 1,080(D) x 2,340(H) mm | 870(W) x 890(D) x 2,250(H) mm |
重量 | 650kg | 1,030kg | 360kg |
事前登録 | リール、部品共に不要 | - | 不要(セルフティーチング) |
操作性 | 初心者でも1時間半程度で習得できる | - | タッチパネルによる操作で簡単、見やすい |