リール部品について

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リール部品とは

電子部品を長いテープに並べて、リール(巻き取り式の容器)に巻き付けた形態の梱包方式です。この方式は、自動実装機(電子部品を基板に取り付ける機械)に適した供給形態です。リールは、直径が異なることもあり、部品の種類や用途によってその大きさは変わります。

リールのテープには部品が整然と並んでいるため、自動機械によって容易に部品を一つずつ取り出し、基板に装着することができます。リールは大量の部品を一度に保持できるため、部品の補充が少なくて済み、作業者の手間を軽減します。

リール部品が利用される理由

リール部品は、主に自動実装ラインで利用されます。リール部品は自動実装機にそのまま装着できるため、実装作業が効率よく進められます。

リール内で部品は一定の間隔で並んでいるため、機械が一つずつ正確にピックアップすることが可能です。この安定性は、製造ラインの速度と精度を確保するために重要です。

部品がばらばらに梱包されている場合、部品を取り出す際に位置がずれてしまうことがあり、それが原因で基板に取り付けられる部品の位置がズレてしまうことがあります。

しかし、リール部品を使用することで、このような問題を未然に防ぎ、品質の高い製品を生産することが可能です。

リール部品と他の梱包形態との違い

リール部品の他に、テープカット品やバルク品といった梱包形態もあります。テープカット品とは、リールに巻かれたテープの一部をカットして提供される形態です。

少量使用に適していますが、自動実装機に直接装着する場合、追加の処理が必要になり、そのためのコストが発生することがあります。

一方、バルク品は部品がバラバラの状態で専用ケースに収納された形態です。バルク品はコストが安く、特定の条件では有用ですが、自動化されたラインでの使用には向いていません。

バルク品を使う場合、部品が整列されていないため、実装機に供給する際に整列のための追加作業が必要です。このため、自動実装ラインにおいてはリール部品が効率的で選択肢となります。

リール部品の使用時に気をつけるポイント

リールに巻かれている部品は大量であるため、一度に多くの部品を購入します。このため、少量の使用には向いておらず、必要に応じた適切な発注量の見極めが大事です。また、リールに巻かれた状態のまま長期間保管すると、テープが劣化し部品の取り出しが困難になります。そのため、保管環境や使用期限には注意が必要です。

リール部品を使用する際には、装着時にテープの先端部分の部品が落下することがあるため、ある程度の予備を確保しておくようにします。リスクを考慮し、リール部品を適切に取り扱うことが大切です。

リール部品の数え方

リール部品は、主に電子製品の製造に使用されるパーツです。多くのリール部品が一つのリールに巻かれ、数百から数千個の部品が規則正しく配置されています。正確な数を把握することは、生産効率やコスト管理に直結します。

しかし、手動で数えるには限界があり、ミスや時間の浪費を引き起こすことも少なくありません。本記事では、リール部品の数え方やそれに対応したシステムについて解説します。

リール部品の数え方を見る

まとめ
正確なリールカウントにはX線チップカウンターが必要

手動でのカウント作業には限界があり、属人性や作業時間のロスを避けることは困難です。そこで効果を発揮するのが、自動化されたカウント技術と在庫管理システムの導入です。X線カウンターやリールカウンターを活用することで、リールを開封せずに部品数を正確に把握でき、在庫システムとの連携によりリアルタイム管理が実現します。

このような仕組みを導入することで、生産効率の向上、コスト削減、不良品の抑制といった多くのメリットが期待できるでしょう

電子部品・リールの保管/整理の方法

電子部品は、適切な保管方法がなければ性能が低下したり、最悪の場合、使用不能になるリスクがあります。湿気や静電気といった環境要因は、部品に致命的なダメージを与えることがあるため、保管の際には細心の注意が必要です。

本記事では、電子部品を適切な状態で保管し、品質を維持するための方法や注意点を解説します。

電子部品・リールの保管、整理の方法を見る

         
計測対象で選ぶ
X線チップカウンター
おすすめ3選早見表

カウント速度を向上し業務効率化に大きく貢献するおすすめのX線チップカウンターをご紹介します。

▼左右にスクロールできます▼
             
大量の部品を扱い
計測数が多い企業なら
高さがあるリール
計測が必要な企業なら
大型部品の製造
中心の企業なら
企業名/製品名 スピーディーなカウントと
簡単な操作

KnK
HAWKEYE2000
X線チップカウンターHAWKEYE2000

画像引用元:KnK公式(https://knk-kk.jp/product/parts-mgmt/product-52/)

計測部の自動昇降で
高い部品に対応

シンアペックス
XQuik III
XQuik III

画像引用元:シンアペックス公式(https://shinapex.co.jp/news/denshi/product/xquik/xquik-iii/)

17インチ直径の
大きなリールへ対応

アルファエレクトロニクス
Assure
Ⅹ線部品カウンターAssure

画像引用元:アルファエレクトロニクス公式(https://alphacorpjp.com/product/assure/)

精度 99.9% 99%以上 99.9%
カウント速度 6秒+出し入れ2秒 数秒 約10秒
対象
サイズ
最小部品(0402)対応可
リールサイズ:7~15インチ
最小部品(0402)対応可
撮像エリア:400 x 400 mm
リールステージ自動昇降
最小部品(0402)対応可
リールサイズ:~17インチリール
装置
サイズ
900(W) x 1,310(D) x1,940(H) mm 1,000(W) x 1,080(D) x 2,340(H) mm 870(W) x 890(D) x 2,250(H) mm
重量 650kg 1,030kg 360kg
事前登録 リール、部品共に不要 - 不要(セルフティーチング)
操作性初心者でも1時間半程度で習得できる - タッチパネルによる操作で簡単、見やすい